社会福祉法人 光の子児童福祉会

保育日誌

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異次元

2023/01/17

今朝のことです。出勤し職員室へ入った時、薄暗い給湯室を1㎝くらいの蜘蛛が一匹、歩いていることに気付きました。多くの人は見た目から気持ち悪いとか怖いと嫌われ潰して(潰されて)しまうかと思います。しかし、害虫と思われ嫌われがちな蜘は、ゴキブリやハエ、ダニなどの家の害虫を捕食する益虫と言われています。以前、朝蜘蛛を見ると縁起が良い(朝の蜘蛛は福が来る)、夜の蜘蛛は盗人が来る。そのため、夜の蜘蛛は殺しても朝の蜘蛛は殺してはいけないという言い伝えを聞いたことがあったので、ティッシュでそ~と摘み外に逃がしてあげました。その行為に自分で満足し「よかった、よかった」と思っていたのですが、蜘蛛にとって異次元の外の寒さが原因だったのか、子どもたちに見つかった結果なのか、逃がしてあげたと思われる蜘蛛が職員室前の水道のところで息絶えているのを見つけました。こんなことになるのであれば、給湯室を歩いているのを見て見ぬふりをして、室内で暮らしてもらい虫を捕食してもらえばよかったと反省することになりました。ところが、給食の食材として畑で育てているほうれん草はこの寒さをものともせず葉を広げています。そのほうれん草を収穫してきて、泥を落とすべく水洗いをしていたとき、直径3㎝くらいに育ったフキノトウを見つけました。イメージとして春、雪解けが始まった頃にお目にかかる植物だと思っていたこともありビックリしてしまいました。このまま雪が降らない(少ない)冬であれば僕にとってはとても有り難いことですが、雪遊びを楽しみに待っている子どもたちのことを思うと・・・。異次元の世界と思ってしまう豪雪地帯の方々は15cm程度の積雪で大騒ぎする我々を見たとき笑ってしまうことでしょう。
 さて、今日は阪神淡路大震災から28年となりました。地震大国と言われる日本においても異次元の揺れ・被害をもたらしたこの阪神淡路震災、3月11日に12年を迎える東日本大震災を忘れることがないようにと肝に銘じた朝でした。

秘密だけど

2023/01/16

クリスマス頃からだったでしょうか、4歳児あい組の女の子たちが一生懸命に縄跳びに取り組む姿が見られていたのですが、その甲斐もあり多くの子どもたちが上手に跳べるようになり、走りながら跳ぶことはもちろん、中には後ろ回し跳びまで出来るこどもたちもいるのです。しかし、僕の小学校1年生時代のように未だ上手に跳べない子どもたちもいて、そんな子どもたちは縄跳びに夢中になっている姿を横目で見ながらも別な遊びに取り組み縄跳びにトライする様子は皆無なのです。ところが、まだ上手に跳ぶことができないあい組のNちゃんが今朝「園長先生見て」と言って手にした縄を回して跳ぼうとしているのです。もちろん跳ぶことよりも縄を回すことから始めなければならないといった状況なのですが、熱意が伝わってきて、近くにいたIちゃんやTちゃんが跳ぼうとする様子を見守りながら順番に跳び方を見せてくれるのです。大人(先生)が「こうやって~」と言って跳び方を使えることもいけないことではありませんが、子どもたち同士で伝え合う・教え合うことこそが上達の秘訣であることを再確認しました。もし、Nちゃんが飽きること、諦めることなく取り組めば年度内に跳べるようになることでしょう。
一方、曇り空であまり温かさが感じられなかった日中、3歳児ひつじ組の子どもたちは園庭中央のアスレチックのところで秘密の話し合いをするかのように遊ぶ姿が見られ、1歳児そら組・うみ組の子どもたちは遊具小屋の前や中で砂遊びに興ずる様子が見られました。その様子はまさにアメリカの心理学者パーテンが語った「一人遊び」や「並行遊び」そのもので、一人夢中になっているのです。そんな姿から改めて心理学者の観察力に驚かされました。

勘違い

2023/01/13

2023年を迎えあっという間に2週間が過ぎようとしています。0・1・2歳児の子どもたちが新年に合わせて制作した作品が各保育室やランチルームに飾られていましたが、15日でお正月もお終いとなるので、個性豊かな作品の数々もそろそろ別なものへと変わるのでしょうか?せっかくですので撤収されてしまう前に記録に残さねばと保育室を訪ねたのですが、1歳児そら組に飾られていた赤いそれを見たとき、なぜおせちに入れられている“酢だこ”を作ったのだろうか?と疑問に思ったのです。一方で、そんなはずはないと思い、改めてよ~く見直してみると、僕の勘違いで、なるほど手形で作られた“だるま”であることがわかりました。ところが、隣の同じ1歳児クラスのうみ組に飾られている作品も個性豊かでしたが“酢だこ”には見えず・・・。同じ取り組みをしても違いがでることの面白さを思わされました。また、0歳児ひかり組の子どもたちの足型を利用して作られたうさぎの新年のメッセージカードや2歳児クラスのうさぎの福笑いもこの年齢ならではのいい意味でのバラバラ加減が伝わって来て思わずニヤッとするのでした。さて、お正月の飾りが撤収された後、どのような取り組み・変化があるか楽しみです。

気になりますか?

2023/01/12

コロナ禍となったこの2年間、少しでも子どもたちの感染リスクを軽減するために外遊びと環境の充実のために園庭に独自の遊具を作ってきました。そして、今年度その最終章とするべく8月に材料となるけやきを運んでもらっていましたが、切り出した時から4ヶ月以上が過ぎたことで当時の瑞々しさはなくなり、どう頑張っても剥がれることさえなかった皮にヒビが入り始めていました。そこで子どもたちの怪我を未然に防ぐことと、作業時の作業効率を図るべく剥がれそうな皮を剥ぐ作業を始めたところ、いつものことながら妙なことを始めた僕に気づいた5歳児めぐみ組のAちゃんが「何してるの?Aもやりたい」と言うので訳を話すと剥がれた皮を載せるためのワイドカート(手押し車)を運んできて僕の作業を見ながら皮を拾い集める作業に加わってくれました。そのうち皮を剥ぐことにも興味を示してくれて、要領よくバールを使い自分で剥いだ皮を嬉しそうに拾い集めてくれました。そこへ、S君とM君がやってきて「Aちゃん何してるの?」「僕もやりたい」と仲間が増え結構な面積の皮を剥ぐことができました。今日子どもたちに手伝ってもらった木を使い遊具小屋周辺に最終章となる新たな環境をと思っていますが、さて如何に!?
 さて、暖炉の火が絶えることなく燃えるように時々ランチルームに足を運び薪を焼べているのですが、その時、僕に気づいた0歳児ひかり組の子どもたちが廊下側の窓から無言で覗いている目が並んでいます。何とも可愛らしい姿に自然と笑みが浮かんでしまうことからも、0歳児ならではの力を再確認・再認識させられました。

期間限定

2023/01/11

幼稚園教諭現役時代、5歳児の担任をすると♪歯がぬけた~歯が下の前歯がぬけちゃった。3年と8ヶ月いっしょにくらした仲だったのに一ぬけたと行っちゃった「あれえ?」の歌詞で始まる「下の前歯が抜けちゃった」という童謡を歌っていました。それは言うまでもなくこの年齢になると多くの子どもたちの乳歯が抜け変わり始め、この時期にしか見られないどことなく間抜けで何とも言えない可愛らしい姿が見られたからでした。そして、3ヶ月後に卒園を迎える子どもたちの中にもまさにその時期を迎えている子どもたちが複数いることもあり、当時を懐かしく思い出します。今月予定されている保育参観が終わると5歳児は卒園式に向けて準備を始めていくことになりますが、その中に卒園写真を撮影することが含まれます。卒園証書と一緒に渡される笑って写る笑顔もこの時期ならではの前歯が数本ないということもしばしば。しかし、口腔ケアをしないでいると大人でもそんな5歳児と同じようになってしまいます。個人的なことになりますが、本日の午前中、健康診断の時間をいただきました。幸いなことに全てにおいて異常は診られず病理検査や再検査の必要もないとのことでしたが、身体は正直で年々衰えを感じずにはいられません。日々汗ばむような運動をすることやストレッチを心掛けなければ・・・。
 さて、健康診断を終え出勤すると3歳児てんし組のN先生が「園長先生職員室の後ろの方にR君のお父さんが持って来て下さった蜂の巣が入った段ボールを置いておきました」というのです。いったい何のことかと思ったら、ご実家で駆除した蜂の巣を子どもたちに見せてみては?とのご配慮で持って来て下さったとのこと。そこで気付かなかった段ボールを見てみるとスズメバチのものと思われる空になった大きな巣が入っていました。道具も使うことなく何重にも重なる見事な巣を作る蜂たちの力に脱帽させられました。ただこの巣、出来立てではなさそうなため、とても繊細で壊れやすそう。子どもたちが喜んで触るとあっという間にバラバラになってしまうことでしょう。

泣く子はいねが~

2023/01/10

「泣ぐ子(ゴ)はいねが~」「悪い子(ゴ)はいねが~」と奇声を発しながらやってくるという“なまはげ”ではありませんが、年末年始の長いお休み後、しばらくぶりに今日から登園してくる子どもたちが泣きながら登園しないか心配していました。しかし、3ヶ月後には進級・卒園するという喜びもあるのでしょう、そんな僕の心配は全くもって不要だったようで、泣くどころか、嬉しそうに登園し、まさかと思うような雪が降る園庭で楽しそうに遊ぶ姿から登園を楽しみにしていたことさえ感じられました。また、18日(水)に予定されている“もちつき”に向けて子どもたちの気持ちが高まるようにと、担当の先生たちが玄関ホールに杵と臼を準備し、もちの原料や地域によってどんな食べ方をしているかが貼り出されていました。そのお陰で降園する際、お母さんにあいどりしてもらいながらもちつきの真似をする子どもたちが大勢いました。このもちつき、例年であれば経験豊かな地域の方々にお手伝いいただき賑やかにもちつきをしていましたが、中々収束しないコロナウイルス感染症、そして、インフルエンザや感染性胃腸炎も心配なこともあり、残念ながら今年は先生たちで頑張ってみることになりそうです。そして、コロナウイルス感染症の経口抗ウイルス薬(飲み薬)が流通されるようになったとしても“もちつき”に限らず、数年前のような行事や保育に戻ることは難しいのでしょう。キリスト教の園でこんなことを書くと誤解を招きそうですが、なまはげが怠惰や不和などの悪事を諌め、災いを祓いにやって来てくれるといいと思ってしまいます。そうそう、雪を吹き飛ばすような冷たい風が吹いても園庭のカツラの木の枝には春を待っているのか、落ち葉を芸術的に丸めたサナギが風に揺られていました。また、3歳児の保育室前に飾られた表情豊かな制作物(雪だるま)も風に揺られていました。

くるくるたこ

2023/01/10

 「せんせい、みて!」と自分たちで作った渦巻き状の物を持ってきて見せてくれたのぞみ組のお友だちがいました。聞くと、持って走るとくるくる回ってキレイなのだとか。「中ホールでやってるよ」とのことで見に行くとバレリーナのように回ってその渦巻き状の物を回しているお友だちがいました。
 「くるくるたこだよ」「はさみで切るのむずかしかった」との事。中には1時間以上かけて模様を丁寧に描いていた子もいました。一つひとつ、自分たちで考え、難しい曲線もハサミで切って完成させたということでした。外で回すのが楽しみですね。

スッキリしました。

2023/01/06

地域や国によって違いますが、ヨーロッパではクリスマスの飾り付けは今日1月6日を過ぎてから取り外すのが一般的です。ウクライナへ侵攻したロシアのプーチン大統領でさえ、東方正教のクリスマス1月7日に合わせ、6日正午(日本時間同日午後6時)からウクライナで停戦に入るよう軍・国防省に命じたほど大切な日です。なぜそんなに大切にされているかと言えば、クリスマス親子礼拝(クリスマスページェント)でご覧いただいたように東方の博士が赤ちゃんイエスの元を訪れその誕生を祝福した日が1月6日とされ(キリスト教の世界では公現節と呼ばれています)イエス様が救世主として祝福されたとても重要な日のためです。それに倣って保育園でも年が明けてもクリスマスの飾りつけがそのままにしてありましたが、僕もアドベント期間に飾りつけした玄関ホールのクリスマスツリーや昭和感たっぷりの園庭のヒバの木の電飾を全て片付けました。また、先生たちも保育室のアドベントカレンダーの他、子どもたちの(クラスの)様子をお伝えするために貼り出していた掲示板のクラスの様子も全て取り除かれ、代わりに磁石でうさぎの顔と卯の文字が作られ、また、5歳児めぐみ組の新年の保育の様子が貼られていました。それにしても、飾る時には時間がかかるものの、片付けの時はあっという間!料理も作る時には時間がかかるけれど食べる時はあっという間!だからこそ、「いただきます」「おいしかった」「ごちそうさま」といった感謝の言葉が重要であることを感じさせられました。
 一方、クリスマス感が全く感じられなくなった園庭では、久しぶりに登園してきた子どもたちが友だちとの再会を喜び合い思い思いの遊びに興ずる姿が見られました。そんな中、チェーンソーのけたたましい音を響かせ丸太を切っている僕に興味をもってくれた1歳児の子どもたちが担任と一緒に「園長先生がんばって~!」と嬉しい声を掛けてくれるではありませんか。そんな声援のお陰で年末に運んでいただいた丸太や枝全てを三日間で暖炉用の薪にすることができました。給食では七草汁が提供されるなど、昨日に引き続き春を感じさせてもらえる週末でした。
 長くなりましたが最後に・・・。昨日の地元紙に3歳児てんし組のR君のお母さんが登場していましたが、今日の同紙の社説には保育の質向上について書かれています。通園バスでの置き去り死事件や保育所での虐待事件など、嬉しくないことで保育界が注目されていますが、フランスの某タイヤメーカーがレストラやホテルに星を付けるように、保育界でも不適切な保育がなされていないか、調査される時代が来るのかも知れません。「さて、保護者の皆さん、我が園の保育に星は付きますか?」

北風の中

2023/01/06

 今日は「寒の入り」ということだけあって、さすがにジャンパーなしでは外で過ごすのはできなかったようですが、のぞみ組の女の子は上着の袖をグッと上にあげて大きくなった小松菜を収穫していました。暮れに一度マヨネーズ味で食べたら気に入ったらしく今日もマヨネーズ味のリクエスト。給食の時間においしく食べました。
 園庭はぬかるんでいましたが、子どもたちは気にせず「けいどろ」やサッカー、おしくらまんじゅうをして北風の中遊んでいました。

冬来りなば春遠からじ

2025/09/05

これからの季節、保育室から聞こえてくることが多くなる♪「北風小僧の寒太郎 今年も町までやってきた ヒューン ヒューン ヒュルルンルンルンルン 冬でござんす ヒュルルルルルルン」の歌詞でお馴染みの童謡“北風小僧の寒太郎”にぴったりの風が吹いた朝、「園長先生、ばってんブランコ押してね」と念を押されていた4歳児はと組のFちゃんが忘れることなく「園長まだ?」と話し掛けてきました。別に僕以外の先生でも簡単にできることと思っていしまうのですが、なぜだか僕にリクエストしてくれるのです。もちろん、昨日からの約束ですので、「OK待ってて」と返事をして優先順位の高い仕事を済ませてからリクエストに応じてあげたのですが、寒さなど微塵も感じさせることなく「わ~い!たっのし~!」と歓声を上げて揺られていました。すると、Fちゃんの楽しそうな様子に気付いた子どもたちが集まって来て「わたしたちも入れて」と順番待ちができました。さて、いつしか「ばってんブランコ」と名付けられたこのブランコ、おそらく全国各地のどの保育施設にもない唯一無二の遊具だと思うのですが、一緒に作った(作ってもらった)ものの、自分では乗ったことがないため、その爽快感やスリルは全くわかりません。しかし、現在小学校3年生になったH君が仙台の小学校に入学するため、就学前の健康診断で学校へ行った際「保育園で一番好きなことは何ですか?」と質問された時、間髪入れず「ばってんブランコ」と答えると当然のことながら小学校の先生は「?????」との反応になり、お母さんが慌てて“ばってんブランコ”のことを説明しなければならなかったというほど人気がある遊具なのです。冷たい北風を気にすることなく喜んで揺られる子どもたちを見ている時、近くの梅の木の枝にイラガの空の卵と小さな梅のつぼみができていることに気付きました。これから冬本番、寒さの底を迎え、雪かきをしなければならない日がやってくることをイメージトレーニングしているというのに既に木々は春の準備を始めていること、その小さなつぼみから寒さの中に春の暖かさを感じる嬉しい出来事でした。

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