保育日誌
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遊びの中の学び
2019/08/28
今朝は雨足が結構強かったこともあり、雨が止むまで全てのクラスの子どもたちが園舎内で過ごしていました。5歳児のぞみ組の男の子たち数人は2階ホールや廊下、保育室絵本コーナーの棚などありとあらゆるところを駆使し楽しげに遊んでいるので「おはよう!何してるの?」と尋ねてみました。すると、何でそんなこと聞くの?、見たらわかるでしょう?と言った表情で「かくれんぼだよ」というのです。どこからどう見ても隠れているとは思えないのですが彼らにとっては完璧に隠れているらしく汗だくになりながら遊んでいました。そんな子どもたちに「ねえ、数字わかる?絵本が廊下に落ちていたり、棚の中で倒れていたりするから番号通り並べてくれないかなあ?」と聞いてみました。すると、Y君を始め数人の子どもたちから「えっ!?わかんない」という返事が返ってきたのですがR君が「俺わかるよ」と言ってくれたので「R君、じゃあみんなに並べるところを教えてあげながら片付けてくれない?」とお願いすると「いいよ!」と言って片付け始めました。そこで「じゃあ、みんなにお任せするね。終わったら職員室にお知らせしにきて」と声をかけ職員室へ戻ったのですが、程なくすると「園長先生終わったよ!」と報告しにきてくれました。そこで、2階の絵本コーナーに行ってみると、綺麗に並べられているではありませんか。そんな子どもたちに広告で紙飛行機作ってあげてお礼をしたのですが、R君は作ってもらっている間、僕の手元をしっかりと観察していて、余分に準備していた広告を使い自分で作ってみようとするのですから感心しました。絵本を並べることや広告で飛行機を折るという遊びを通し数字や形に興味関心が育ち学んでいって欲しいと思います。そして、5歳児の姿を見て先生たちも他の年齢の子どもたちもきちんと絵本を片付けることを意識してくれることを願わずにはいられません。のぞみ組の男の子たち本当にありがとう!
さて、ここ数日訳あってHPの更新を続けるべきかどうか迷いに迷っていました。しかし、園長としての視点で感じたことを記録しておくこと、そして園長だからこそ書ける、書かなければならないことがあると信じ書くことにしました。とはいえ、いつまで続くことやら・・・。
残り数日
2019/08/27
今年はなかなか梅雨が明けず、明けたと思ったら命に関わることがあるような酷暑があったり、監視係の先生が確保できなっかたりで入水できないこともあったプールも今週末でお終いです。特に5歳児にとっては今週30日に入水することができなければ保育園でのプール遊びが最後となるため、担任の先生たちは何とか入水させてあげたいという気持ちがあるのでしょう。「園長先生、今日、プールの監視お願いしてもいいですか?」と声をかけてくれました。子どもたちへの願いがしっかりと伝わってきたので「いいよ!ただ、今やっている仕事をするのにちょっとだけ時間ちょうだい」とお願いし、入水時間に間に合うように仕事を片付け監視係を務めさせてもらいました。晴天とはならなかったもののプールに入れることは嬉しいのですが、真夏とは違い気温が上がっても水が温むほどにはならず、そこに湿度がない風が吹くと寒さを感じてしまうらしく、ちょっと水がかかっただけで「キャー」とか「冷た〜い」「寒〜い」という声が聞こえ、寒さを堪えるために友達同士で抱き合う姿が見られるというのに、中には寒さや冷たさなど全く気にすることなく、「アザラシ」や「カバ」のように水に潜る子どもたちがいるのには驚きでした。30日金曜日が5歳児の子どもたちが入水できる最後のチャンスの日。お泊まり保育の時と同じ様に入水時間だけ晴れるという奇跡が起きることを期待しましょう。
頑張らなくっちゃ!
2019/08/26
三日間園を留守にしていたので、月曜日の朝大変にならないように昨日ちょっとだけ仕事をしに出かけました。すると、園庭で遊んでいた子どもたちが僕に気づき「園長先生おはよう」と声をかけてくれましたが、1センチほどに育ったブルーベリーや赤く実ったミニトマトをおいしそうに食べる姿を見て、やっぱり学生を相手に授業をすることより、保育現場で子どもたちと接することは楽しいということを再確認することができました。
一方、長期出張などをした時には、デスクの上にたくさんの郵便物が置かれていることが多いのですが、メールのチェックを含め主任のY先生が対応してくれていたこともあり、とても助かりました。それでも僕が返事をしなければいけないような連絡ごともあったので短時間でも出かけて正解でした。本当は、伸び放題になっている草を刈ろうと思っていたのですが、心身ともに疲労感を感じたので断念して帰宅しました。年々、いや日に日に体力が落ちてきていることを痛感したのでした。体調管理をしっかり行い、今週1週間乗り切らなければ・・・。
頑張りました
2019/08/23
立秋を迎え2週間、一気に日の出が遅くなり日暮れが早くなってきたことを実感します。この三日間、保育者を目指し勉強している学生たちに保育現場の実態や実習について講義をしていました。朝9時から午後5時50分まで学生たちが興味を持ち、飽きてしまうことがないよう、座学だけでなくグループに分かれ与えられた課題に取り組んでもらったり、絵本を読んでもらったりしましたが、子どもたちに読んであげて欲しいと思うような絵本を紹介してもらうなど、学生に伝え学んでもらう立場でありながら、学生から学ぶ事、気づかされる事がたくさんある事を思わされた三日間でした。それにしても、ほぼ一日中立っていると、まさに「足が棒になる」という言葉がぴったりであることがわかりました。
さて、僕が学生相手に四苦八苦しているとき、月曜日の礼拝で子どもたちに聖書の話をしてくださっている教会のM先生が目の手術を受けられていました。来月も手術があるとのことですが、無事に手術を終えられ、また子どもたちに聖書のお話をしてくれることを楽しみに待ちたいと思います。
「Bye Bye 」
2019/08/20
お昼寝が終わりおやつの時間となる3時頃、結構な雨が降る中、園庭から突然子どもたちの賑やかな声が聞こえてきます。まさか!?と思いながらも園庭を見てみました。すると4歳児あい組のS先生と子どもたちが帽子を被ることもレインコートを着ることもなく、園庭を走って何処かへ行こうとしているのです。週案には「避難訓練」の予定はなかったけど・・・。と思いながら職員室からバルコニーへ出て「ねえ、どうしたの?」と聞いてみました。すると「◯◁?◇♯♭するの!」という返事が返ってきます。はっきり聞き取れなかったので「えっ?どうするって?」と聞き直すと、これまで保育室で飼育していたカタツムリの「キャンディーちゃん」を逃してあげるために外に出てきたということがわかりました。こんな素敵な機会を見逃す訳にはいかないので、僕もその様子を見るため職員室を飛び出しました。ペロペロキャンディーのような渦巻きだったということで「キャンディー」と名付けられたカタツムリ、これまでの狭い飼育ケースから、天敵はいたとしてもこれまでとは比較にならないほどの広さと食べきれないほどの草、素敵な仲間との出会いがあるであろう自然に放たれました。多くの子どもたちがこれまで一緒に生活してきたキャンディーちゃんとの別れを惜しみ「バイバ〜イ!またね」とか「元気でね」と別れのあいさつをしていましたが、普段ならばおやつの準備のため保育室かランチルームにいる時間、しかも雨が降る中、外にいられることが嬉しいのかみんな大喜び。特にR君は興奮した様でキャンディーちゃんそっちのけでぐるぐる走っていました。
さて、このたった10分程度のキャンディーちゃんとの別れのセレモニーで感じたこと、それは、キャンディーちゃんが飼育ケースの蓋から草の上に移動した時に「Bye Bye 」とか「やったあ〜!」、雨が強まってきた時「帽子かぶってくればよかったね」とか「レインコート着てくればよかった」という声は聞かれましたが、それ以上に多く聞かれたのか「やばい」という言葉だったということです。困った時だけでなく良いことでも「やばい」と表現する子どもたちが違った言葉で感情を表現できるように関わっていきたいものです。
そうそう、子どもたちが僕のために毎日のように集めてくれたダンゴムシたち、休みに入ってしっかりとお世話ができず死んでしまうのはかわいそうと判断しキャンディーちゃんより先に自然に返してあげました。広い自然に返り喜んでいてくれると良いのですが・・・。
成長と生長
2019/08/19
数日間お家の方々とお休みを過ごした子どもたちはお休み前と変わることなく元気に登園して来てくれました。「おじいちゃん・おばあちゃんのところに行ってきたよ」とか「海に行ってきた」とか「プールに行った」と教えてくれる子どもたちの多くがこんがり日に焼けていました。5歳児のぞみ組のK君は昨日、海水浴に行き腕も顔も真っ赤になる程日焼けしたようで、特にお昼寝が辛くなうほど背中が焼けたようで「背中痛て〜!」と言っていました。そうかと思えば、5歳児めぐみ組のR君はお父さんと近所の公園に遊びに行きセミの抜け殻を見つけたと言って見つけた抜け殻を入れた袋を見せてくれたのですが、こんなにいっぱい成虫になったの?とびっくりするほどの数の抜け殻が入っていました。一方、3歳児てんし組のR君はたった数日間だけでぐっと身長が伸び、少年ぽくなったように感じたのですが、言動が急に変わるはずもなく、可笑しいやらホッとするやら・・・。
そうかと思えば、プールの近くに植えてあるぶどう(ナイアガラ)とショウリョウバッタがここ数日間子どもたちが少ない間に成長・生長していました。ぶどう棚のぶどうは特別枝の剪定をした記憶はないのですが、これまでで一番見事に育っていているように思います。そんなこともあり、子どもたちの手の届く高さに実った実は言うまでもなく味見されているようで実が減っています。しかし、まだまだ甘くなっていなにのでしょう、味見されたと思われる実があちこちに落ちています。数日間子どもたちに捕まえられることがなかったショウリョウバッタも驚くほど大きくなっていて、5歳児のぞみ組のH君が「園長先生見て」と言って見せにきてくれた個体は一緒にいたK君が「怖〜い」と言うほどでした。
さて、話は一転しますが、これまでも多くの東北の方々が高校野球甲子園大会で優勝し、優勝旗が白河を越えることを心待ちにしていました。そして今年こそはと思い応援していた宮城県代表校も姿を消し悲願達成とはなりませんでした。この先何年かすると現実のこととなると思いますが、その時は大騒ぎになることでしょう。楽しみです。
過ぎ行く夏!
2019/08/15
今日出勤して感じたこと、それは、この期間中は登園してくる子どもたちが少なく、今日も39名(未満児を含め)しか登園しませんでした。そんなこともあり保育園がとても静かであること。また、園庭で遊ぶ子どもたちが少ないと、たった数日間だけで雑草が一気に増える(育つ)ということ。また、畑の野菜も食べられないこともあり、ミニトマトが驚くほど育ち、中には実が一杯落ちている、きゅうりはヘチマかバナナのように大きくなり、枝豆はパンパンに実が入り、オクラは矢じりの様な大きさになり、モロヘイヤは隠れんぼができるほどになり、サルスベリの花が青空に映えて綺麗に咲いていました。そんな野菜たちを今日登園した子どもたちと出勤した先生たちが食べられなくなる前に収穫し、ミニトマトは給食の時にセルフで食べられるようにカゴに入れられテーブルに置かれていました。
一方、先生たち用にとHさんが貸してくださった畑は耕作放棄地と化してしまい、どこに何が植えられているかわからない状態に・・・。そこで、草刈り機を持って畑に行ったのですが、あまりの酷さにHさん業を煮やしたのでしょう。イノシシ除けにといって、Hさんも一緒に植えてくださったネギの畝までが大型の耕運機で耕してありました。ご好意によってお借りできたこと、そこに買った苗を植えたのであれば、子どもを育てるようにしっかり管理しなければならなかったことを強く思い、反省させられました。辛うじてわずかに残ったパプリカ、ナス、トマトが少しでも実を実らせてくれるように手入れしようと思います。それにしても、今日の暑さと湿度の中、畑と職員用にお借りしている駐車場の草刈り作業だけで驚くほどの汗が流れることを体感しました。
さて、沖縄では「エイサー」、徳島では「阿波踊り」その他の地域でもこの時期には盆踊りが踊られるなど地域のお祭りが行われ夏が過ぎていくことになります。それを感じさせるように秋の虫たちの鳴き声が響くようになり、今月末には朝夕涼しさを感じることができるようになることでしょう。暑すぎるのは辛いけれど、秋が近づくと寂しさを感じてしまうのも事実。湿度がなくちょうど良い暑さが続くことを願うものです。
末っ子成功型
2019/08/09
研修二日目、学んだというか、気付かされたこと。それは、物語の多くは悲しさ・貧しさといったマイナスから始まることが多く、最後はプラスで終わること。また、「やまなしもぎ」などに象徴されるように昔話は「末っ子成功型」と言える内容が多いということでした。これまで意識することはありませんでしたが、そのようなことで子どもたちが話の中に入り込むことをグリムなどの童話作家は知っていて作品を作っていたとすれば驚きでしかありません。藤本先生は、身体を育てるためには食べ物が必要であるように、子どもを育てるには言葉と物語が必要で、そのことによって「心を育てる」、そして、良い絵本とは、子どもと共に大人も楽しめるものとおっしゃっていました。近年、様々な絵本が出版されていますが、今一度、子どもたちに与えてあげる良い絵本とはどんな絵本なのか先生たちと考えてみたいと思いました。絵本とは、子どもが生まれて初めて出会う文学であり芸術ともおっしゃっていましたので。
さて、お盆が近づき帰省が始まっているようで、普段なら保育園から自宅まで車で帰るのに1時間程度で到着するのに、今日は1時間半かかりました。明日から数日間お休みするという子どもたちから「おじいちゃん・おばあちゃんのところに行くんだ」という声が聞かれました。みなさん事故や怪我に気をつけて楽しいお休みを過ごしてください。
そうだったんだ!
2019/08/08
今日も朝から気温が上がり、外掃除と放射線量の計測するだけで汗が流れ落ちるほどでした。ところが、キリスト教保育連盟東北部会の夏期保育車セミナーが行われる作並温泉まで車を走らせている際、FMラジオから「今日は立秋です」という言葉が聞こえてきました。「そうだったんだ!」とびっくりしましたが、暦の上では秋だとしても、木立が生い茂る作並であっても、ましてや冷房が効いているホテルでは秋の気配は全く感じることができませんでした。
さて、今日・明日、二日間の研修会は東洋英和女学院大学(院)の藤本 朝巳先生をお招きし「子どもと絵本」Ⅰ:(1)絵本とは何か (2)絵本の選び方 (3)物語と生きること、Ⅱ:(1)言葉の力、絵の力 (2)物語と悲しみ、喜び ― 生きる力を育むというテーマでお話を聞かせて頂きました。「絵本」は保育現場や子育てするのに欠かすことができないものの一つと言えますが、これまで何年間も子どもたちに絵本を読んできましたが、絵本の選び方や読み方など新たな学びができましたが、その中で「そうだったんだ!」と新たな学びができたのが、筒井頼子さん作、林明子さんの絵のベストセラー「はじめてのおつかい」にまつわる秘密を知ることができたことです。一つ目は、この絵本、お二人にとって初めての作品だったこと、二つ目は5ページ目に描かれているみいちゃんの不安と緊張を表すため、買い物に行くみいちゃんの右手と右足が一緒になっていること、三つ目はみいちゃんが牛乳を買いに行くお店やさんの名前が「筒井商店」であること、そして、15ページと27ページに描かれている掲示板のまいごのねこが8ページの絵の中に描かれているなどなど・・・。この絵本の中に、初めて絵本に関わったとは思えないお二人の思いやこだわりが込められていたことに、だからこそ絵本のベストセラーになるのだと納得させられました。興味のある方はぜひ絵本を手に取りじっくりご覧になってみてください。これまでと違った絵本の楽しみ方が見つかると思います。
いらっしゃいませ
2019/08/07
これまであまり気にも留めずにいましたが、ふと思ったことがあります。それは、ここ数年、「保育園の見学をしたい」という問い合わせが年々増えているような気がするということです。その多くが保育園にお子さんを入園させたいという方々です。しかし、それ以外に増えていると感じるのが、保育に携わっている同業者と大学の先生方です。いったいなぜなのか、考えられる要因は自然豊かな広い環境、そして、自分たちは当たり前だと思っているものの、少々風変わりと思われている園庭のような気がします。6月には沿岸部女川町から約20名の方々がお見えになりましたが、今月末には福岡女学院大学のS先生と共にわざわざ福岡から14名もの保育関係者が自分たちの保育と保育環境を見直すことを目的にお見えになるというのですから驚きです。しかし、入園希望の方々を含め、こんな風に外部からの見学者を迎え入れるためには、自分たちの保育や保育環境についてしっかりと理解し語る(説明する)ことが出来なくてはなりません。今日も宮城学院女子大学のN先生が東京でタクティールケア(ベビーマッサージ)をなさっている方とご一緒にお見えになり、短い時間でしたが0歳児の保育室で子どもたちと関わり先生たちと話す時間を作ってくださりました。僕も初めてタクティールケアを経験にさせていただきましたが、たった10分背中をマッサージ(撫でてもらうという感覚)で手先が暖かくなるという不思議な感覚を覚えました。なかなか寝付けない子や眠りが浅い子どもたちがこれでぐっすり眠れるのであれば凄いこと。しかし、資格を取得するには費用が必要。子どもたちの睡眠と先生たちの仕事を考えるとその費用を高いと思うかどうか、判断に迷います。とは言えいい勉強になりました。
さて、午後のことです。真っ黒に日焼けした卒園児、6年生のB君とO君がいつものごとく突然「こんにちは!」といって職員室へ遊びに来ました。30℃を越えていたであろう中、自転車でやってきたこともあり汗びっしょり。そんな二人を見て事務のOさんが気を利かせてくださり美味しいジュースを準備してくれたので大喜び。そのジュースを椅子に座りながらクールダウン!その間、国名でのしりとりや国の首都のクイズをしながら仕事をすることになったのですが、6年生にもなる卒園児が恥ずかしがることなくやって来てくれる喜びは何とも言えません。その他にも、今年度、福島県内の短大を卒業し保育者になろうとしている学生が知り合いの先生から勧められ新幹線と在来線を使い園見学に来てくれました。感謝です。縁があれば是非我々の園へ!
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