保育日誌
下記よりご希望の保育園をご選択下さい
やっぱり春!
2020/03/18
朝寒いと感じることがあっても、お天気のいい日は日差しに力強さが感じられるようになり、職員室で仕事をしているとお昼頃から午後になるとカチカチ山のタヌキになったように背中が暑くて仕方がなくなる程です。そんな日差しのお陰でしょう、梅の花が満開となりつつありいい匂いを振りまき、園庭を取り囲む桜の蕾も日に日に大きく膨らみ始め、間もなく開花へのカウントダウンが始まりそうな気配がします。一方、植え付ける時期が遅かったため、結球せず収穫されることなく育った白菜は畑で綺麗な菜の花を咲かせています。この白菜の菜の花も調理次第で美味しく食べることができるはずですが、そんな気配はないので、このまま次々と花を咲かせ最後は畑の肥料になってしまうでしょう。てんとう虫が軽トラックの窓に止まっていたり、積み重ねてある薪の山から越冬したと思われるカメムシが現れたりすると、やっぱり春がきたと思うことができます。本格的な春の到来を前に軽トラもバスもスタッドレスタイヤから夏用タイヤへ履き替えました。新型コロナウイルス感染症が一日でも早く収束し、バスで出かけられるようになるといいのですが・・・。
さて、今日の給食は5歳児のぞみ組の子どもたちのリクエスト献立(エビフライ、ポテトサラダ、コーンスープなど)でした。この献立を多くの子どもたちが喜んでいましたが、きっと3歳児ひつじ組のM先生も大喜びしていたことでしょう。反対にエビが食べられない先生やコーンが苦手な先生は違ったメニューをリクエストして欲しかったと思ったことでしょう。
頼もしい次世代
2020/03/17
3月に入り、就学・進級に向け、進級するクラスで過ごしたり、クラス替えを意識して過ごすなど様々な取り組みが行われています。5歳児が就学後を考えお昼寝をしない日を設けていますが、2歳児は来月から保育室が1階から2階へ移るだけでなく、午前中のおやつがなくなるなど大きく保育環境と生活習慣が変化するためこれまでより早い時間から外遊びをするなどしています。そんな2歳児ほし組のA君、T君、Mちゃんが今朝薪割りをしていることろへ「園長先生、おはよう!何してるの?」とやってきました。「暖炉に燃やす薪を作っているんだよ」と返事をし作業を続けると興味津々で薪割り見ていた、3人が「お手伝いしたい」と言って割れた(割った)薪を一輪車に積む手伝いを始めてくれました。本当は玄関前に積んである薪を割る予定だったのですが、あまりにも楽しそうで生き生きと作業する姿を見ると、まだまだ積載することができるまま園庭を離れるのは気の毒と思い、車掌車の中にストックしておいた薪を運んでもらうために貨車の中から3人が待つところへ「はい!お願いします」と割っておいた薪を運ぶと「はい。これはA君のね」「これはT君の」と言った具合にMちゃんがその場を仕切ってくれるのです。何事にも積極的なほし組の男の子たちには、12月にも斧で薪を割る経験をし、割った薪を運ぶ手伝いをしてもらいましたが、今日のような頼もしい助っ人がいれば、これまで一生懸命手伝ってくれた5歳児の子どもたちが卒園しても安心です。今年度は本当に暖かい冬だったことと、いただいた薪がケヤキや桜、クヌギ、くりといった薪として最適な木だったこともあり底をつくことなく春を迎えられました。それどころか、来年度のストックとして残しておくことができそうです。それにもかかわらず、4歳児あい組のK君のお父さんのお知り合いから薪をいただけそう。なんと有難いことか・・・。改めて保育園が多くの方々に支えられていることを認識させられます。
”You did it!”
2020/03/16
本来であれば今日の礼拝はM先生が今年度最後のお話をしてくださる予定でしたが、残念なことに体調が万全でないとくことで僕がお話しをしました。テーマはイエス様が十字架にかけられるという、とても重要な箇所でした。2・3歳児のペア、4歳児、5歳児とそれぞれ一生懸命にお話を聞いてくれていましたが、さすが5歳児、イエス様が手や足に釘が打たれるという場面で顔をしかめる子どもたちが大勢見られました。その表情から釘が打たれる時の痛さを自分のこととして想像していたことが伝わってきました。そんな5歳児の子どもたちだけでなく子どもたちみんなに、2階ホールのピアノの上に置かれている十字架の他に保育園のどこに十字架があるか礼拝後に探すことをお願いしてみました。中にはピンときている様子の子どもたちがいましたが、ほとんどの子どもたちが僕からの突然の質問・宿題に「・・・・?」と頭(記憶)をフル回転させている様子。キリスト教の施設であれば、施設のあちこちに十字架があるので数えるのが大変なのですが、第一光の子保育園は・・・。そんな僕の質問に子どもたちは興味を持ってくれたようであちこち探し回ってくれたのでしょう、給食の準備のためにランチルームに向かう子どもたちは「園長先生あった!」と職員室に報告にきてくれました。ところが、僕がクイズを出しておきながら急に「圓生先生あった」と言われるので「えっ?何があったの?」と聞き返す始末。すると「十字架!」と言われハッとさせられました。また、夕方急に気温が下がり強い風が吹く中でも外で遊んでいた子どもたちのところへ行くと数人の4歳児が「園長先生、保育園の十字架あっちにあったよ!」と園舎西側に僕を案内し、普段の生活の中では子どもたちが中々見上げることのない園舎の壁の高所にある十字架を自慢げに指を差してくれました。こんな風に子どもたちが興味関心を持ってくれるように願いながら1年間守ってきた礼拝も来週は各クラスで守ることになります。隔週で礼拝を担当してくださったM先生に感謝するとともに、一日も早く体調が良くなるようにお祈りいたします。
さて、4歳児に見つけた十字架を教えてもらったあとのこと、5歳児めぐみ組のW君が築山の前にしゃがみ込み大きな石を積み重ねるのに必死になっています。しかし、どう頑張っても上手く載せることができません。ところが片付けを済ませ保育室へ戻っていかなければならない時間です。そこで、基礎となる石の上下を変えてみるようにアドバイスをし、どうなるか見守りました。すると程なくして重ねることに大成功!するとおもむろに立ち上がり満足そうな表情に石を眺めていました。十字架を探したり、石を重ねたり、子どもってやっぱり楽しい生き物だと思いました。
溢れる感情は・・・
2020/03/14
新型コロナウイルスの影響で全国各地の学校などで卒業式が中止になる中、保育園の卒園式は本日、誰一人欠席することなく予定通り無事に執り行うことができました。それも卒園児の保護者の皆様はもとより、在園児の保護者の皆様が感染拡大防止と卒園式を行うことができるようにとの思いから保育園からのお願いやご協力を受け入れてくださったお陰と感謝いたします。昨日の春を思わせる陽気から一転、今日は冬に逆戻りしたような寒い一日となりましたが、いつもとは違う、晴れの舞台にぴったりの装いで登園してきた子どもたちはいつになく緊張気味でしたが、喜びに満ち溢れていました。例年の卒園式であれば園庭も駐車場として開放しなければならないほど車が一杯になりますが、今年は参加者に人数制限を設けたころで園庭を駐車場として開放することもなくホールのスペースも余裕ができました。一方でおじいちゃん・おばあちゃんにご参加いただけなかったことが本当に心苦しく、残念でなりません。そんな中、お泊まり保育のテーマとなった「ロボットカミイ」の主人公カミイに来賓として式に参列(着席)してもらい、コロナウイルスの影響で重苦しくなっている雰囲気を少し和らげてくれました。証書授与も役員の方々のご配慮により今年も例年通り一人ひとりに証書を渡し握手することをお許しいただき感無量でした。東日本大震災から9年が過ぎ、今日ようやく常磐線が全線再開となり喜ばしい一方、どうしても3.11と重なるところがあり、とても複雑な思いがある卒園式でしたが、記憶に残る卒園式となりました。証書授与の際、今年もハープの生演奏による讃美歌のBGMを奏でてくださったIさん、お祝いのメッセージを送ってくださった皆さんに感謝いたします。卒園式を終えても保育終了日まで登園してくる子どもたちがほとんどですが、これからも神様に守られ、多くの方々に愛されて大きくなることを心からお祈りいたします。式にご参加くださった皆様、家庭保育にご協力くださった保護者の皆様ありがとうございました。最後に担任のN先生、R先生、職員の一人ひとりにも感謝します。
ありがとうございます。
2020/03/13
数日前の夕方のこと、5歳児のぞみ組のK君をお迎えにいらしたお母さんに「園長先生、ちょっと相談があるのですがいいですか?」と声をかけられました。卒園式を迎える前に何かあったかと思い「どうなさいました?」とお聞きすると「実は実家でナメコを育てているのですが、もしよかったら子どもたちに食べて欲しくて・・・」とおっしゃるのです。保護者の方からの頂き物はお断りしているのですが、そのことをご存知のお母さんは「S(兄)もお世話になりましたし、Kが本当に最後ですから」とおっしゃるので、ちょうど職員室で仕事をしていた栄養士のY先生に訳とお母さんの思いを話したところ、急ではありましたがメニュー変更を了解してくださったので、お母さんのお申し出に感謝し、いただくことにしました。そして、今朝そのナメコが届けられたのですが、大人であれば「ナメコおろし」で頂きたいと思うような見事なもの。そのナメコは卵の入った醤油味のすまし汁として提供されました。味は言うまでもなく格別なものでしたが、調理してくれたスタッフ曰く「普段使っているナメコとはネバネバが違っていました」と驚いていました。ちなみに、このすまし汁は栄養士のY先生がK君のお母さんの思いを汲んでくれたようで「こころあったかなめこ汁」と名付けられていました。そんなネーミングの通り、心身ともに温かくなりました。
一方、昨日、卒園式の最終リハーサルを終えた5歳児は今日はそれぞれのんびり過ごしていましたが、数人の子どもたちは、田植えや稲刈りでお世話になっているHさんが昨日届けてくださった薪の片付けを手伝ってくれました。一人で片付けていたら結構な時間がかかったと思いますが、子どもたちが手伝ってくれたおかげであっという間に終わりました。卒園式が終わっても保育終了日まで登園してくる子どもたちもいますが、こんな風に手伝いをしてもらえる可能性はほんのわずか。新年度がやってくることを実感させられます。
※加藤厚生労働大臣が閣議後の会見で、保育所におけるコロナウイルスの感染拡大防止に関することを発言したようです。PDFを添付しますので、ぜひお読みください。
念願かなって!
2020/03/12
一昨日、病欠が2人、自己都合での欠席が5人、合計してもたった7人しか欠席がいないというのにのぞみ組は皆出席となったのが年間通してたった数日しかなかったため全員揃った集合写真がありませんでした。担任のN先生は卒園式が迫っているのに卒園記念の味噌に貼るパッケージ用の集合写真がないことにどうしようか困っていましたが、今日ようやく全員が皆出席となり青空の下、園庭中央のケヤキのところと築山の上で念願の写真を撮ることができました。午後、その中からどの写真を使うか相談していた時のことです。僕が撮影した写真をパソコンで見てながら「これいいんじゃない!?」と候補に上がった写真を見ていたN先生が急に笑い始めました。一体何があったのかと思いきや、まさに集合写真の中央に0歳児ひかり組の男の子がカメラ目線で写っているではありませんか。あまりにも自然過ぎて、まるで間違い探し。そのため全く気がつかなかったのですが、のぞみ組の子どもたちの顔を拡大して見てみると明らかにその子の存在に気づいているであろう笑顔の男の子たちの姿が写っているのです。しかし注意することもなく、一緒に写真に入ってもらっている。そんなことが感じられる写真になりましたが、そんなところが何だか我が園の子どもたちの良さのように思えて嬉しいやら可笑しいやら・・・。もしN先生が異変!?に気付くことがなければそのままパッケージに貼り付けられていた可能性もありましたが、それは実現できませんでした。一方、めぐみ組の中に体調を崩す子どもたちが増え、卒園式前の最後の式の最終リハーサルに全員参加することができず、また、もし全員揃ったら集合写真の取り直しも考えていたのですがそれも残念ながら実現することができませんでしたが、当日は全員揃って卒園式を迎えられることを願うものです。そうそう、リハーサルが終わり、ちょっとしたハプニングがありホールが大騒ぎになりました。そんな中、4歳児あい組のKちゃんが担任のS先生に5歳児のぞみ組のR君とのツーショット写真を撮ってもらっていました。聞くところによると、KちゃんはR君のことが好きだということで卒園前に記念の写真を撮ってもらっていたとのこと。Kちゃんにとってこれが「初恋」なのかもしれません。あい組にも男の子たちがいるのですが、Kちゃんのお眼鏡にかなった存在はいなかったのでしょうか?そして、悔しがる男の子はいなかったのか気になりました。
さて、のぞみ組・めぐみ組の子どもたちの卒園を祝い、祝電やお手紙が届いたいましたが、今日最終リハーサルをしている時、昨年はと組の時に担任をしてくださっていたC先生から素敵なお花が届いていました。そのことに喜んだK君は昨日の給食の時同様、「C先生に会いたい」と泣いていたそうです。そして、そのお花を皆さんに見ていただきたく玄関ホールに飾ったところ、5歳児の保護者の方々の多くが気づき、お子さんとお花を一緒にカメラに収める姿がありました。中には「このお花だけで泣いてしまいました」とい方もいました。できることなら式にお見えいただき成長した姿を見てもらえると良かったのですが・・・。きっと式当日は子どもたちのことを思いながら祈りを献げてくれることでしょう。C先生本当にありがとうございました。
涙
2020/03/11
東日本大震災から丸9年。地震発生時刻の午後2時26分を過ぎた2時58分ころ、名取市の震災メモリアル公園上空に大きな虹がかかったという。しかし、今朝7時、強風が吹く中でもほぼ定刻で大河原駅に到着した電車の車窓から蔵王の麓に不完全ですぐに消えてなくなりそうな色の薄いの虹が出ていることにどれくらいの方々が気づいたでしょう。その虹を見たとき、9年前の震災によって犠牲になった方々の何かが虹を出してくれたように思えてなりませんでした。保育園では今年も、東日本大震災を忘れることがないようにとの思いから防災訓練が行われ、発災時刻2時46分、大河原町役場から町全体に響いた1分間のサイレンに合わせ園庭やバルコニーに避難した子どもたちと先生たちが目を閉じ祈りを合わせました。サイレンが鳴り止み目を開けた後、4歳児あい組・はと組の子どもたちに「今の『ウ〜』っていう音、長かった?短かった?」と尋ねると「長かった」という返事が返ってきました。そこで、あの日の地震はそのサイレンが3回鳴っても続いたことを伝えたところビックリしていました。一方、震災の2日前の9日に起きた大きな地震のことはほとんどの先生の記憶になく思い出せません。しかし、0歳児ひかり組のM先生だけは給食の時間帯に起きたこと、その日のメニューがカレーだったというのです。そこで、9年前のHPを開いてみたところ、そこには給食のメニューまでは記録されていないもののお昼に地震が発生したことなどが記され、また拙い文章ではありますが発災当日以降の様子も残されていました。これも自宅の停電が市内でもいち早く翌日に解消されたということが記録を可能にしたのですが、時系列で記憶を辿ることができる貴重なものになりました。現在、こうして日記を書いているのは記録の大切さを震災で気付かされたからです。それでも「もうやめようと」思ったことは何度もあります。しかし、記録を頼ることなく数年前の記憶をたどることなど不可能なことであることを忘れることなく、可能な限り、書くことを続けてみようと思います。
さて、3月14日(土)に全線再開する常磐線の大きなポスターが仙台駅に飾られています。あの日から9年も掛かってようやく再開しますが、涙を流して喜んでいる方と故郷を奪われ怒りや悲しみに涙している方がいるはずです。そんな意味からも3月11日だけでなく被災者・被災地のことを忘れることがないようにしなければならないことを再確認しました。
そうそう、涙といえば給食の時間、食前の祈りの前に歌を歌っているとき、5歳児のぞみ組のK君が仲良しの友達や担任のN先生とお別れするのが寂しくなったようで涙を流して泣き出しました。この姿にN先生は最初クスクス笑っていたのですが、その泣き方が嘘偽りでなく心の現れであることが伝わり、N先生までが涙を流して泣き出しました。卒園式当日はK君以外の子どもたちも保護者の方々も先生たちも子どもたちの成長を喜び合い涙を流すような素晴らしい卒園式になるよう、明日の最後のリハーサルを行おうと思います。
The Happy Day !
2024/07/10
寒い冬が終わって春がやってくるその訪れを森の動物たちが喜んでいる様子が描かれている絵本「The Happy Day(はなをくんくん)」、多くの乳幼児施設で読まれていると思いますが、幼稚園教諭として子どもたちの前に立っていた現役時代には僕も2月から3月頃になると必ず読んであげていました。しかし、今年は記録的な暖冬だったこともあり雪が多い地域でも雪がなく、この絵本を読むのをためらってしまったのではないかと思います。
さて、保育園では今日、この「The Happy Day(はなをくんくん)」の結末以上に幸せなことがあり、まさに「The Happy Day」となりました。その一つが昨年5月末に5歳児が仕込んだ「味噌」が充填され届けていただいたことです。数ヶ月間熟成され美味しく出来上がっているであろう味噌に卒園式までに保育園オリジナルのラベルシールを貼り完成となりますが、子どもたち・保護者の方々の喜ぶ顔を思いながら楽しんで作業に取り組みたいと思います。もう一つは今朝の出来事です。側溝に溜まった落ち葉を集め梅の木の根元に運ぶなどをしている時、昨日の夕方片付けられることなく雨にぬれていたシャベルやお皿を見つけたので遊具小屋に片付け、遊具小屋の近くにあった丸太が置いてあった場所が少々気になったので邪魔にならないところへ動かしました。すると冬の寒さを耐え春を迎えたメスのクワガタ虫がいるのを見つけました。雪が少なく暖かな冬だったとはいえ、時には霜が降りるような冷たい土の中で春を迎えるためじっと生きていた生物の生命力に改めて驚かされたことです。そして、もう一つは今日の給食は5歳児めぐみ組の子どもたちのリクエストによるお楽しみメニューで鶏の唐揚げ、春雨サラダ、わかめスープを提供してもらえたことです。卒園を間近にしこれまで食べてきた給食の中で好きなものを献立にしてもらえるのですからなんて「Happy」だったことか・・・。後日のぞみ組の子どもたちのリクエストに応えたメニューが提供されますがそれも楽しみにしたいと思います。そして、この三つ以上に今日最高の「Happy」があったのですが、それが何であったかは㊙️秘密にしておきます!明日9年を迎える東日本大震災に関するニュース、このところ毎日何件も届く新型コロナウイルスに関するメールそんな中にあって、今日は本当に沢山の幸せがあった一日となりました。
経験値の表れ
2020/03/09
春は晴天が長く続かないことから「春に3日の晴れなし」ということわざがあるように、このところ晴れたと思ったら雨が降ったり曇ったりことわざ通りのお天気。先週はそこに物凄い強風が吹きましたが、日に日に膨らんでいた園庭の梅の木の蕾が遂に花を咲かせました。まだまだほんのわずかですが木の周りには梅の花のいい香りが漂っています。明日はまた天気が崩れる予報ですが朝の気温はそれほど下がらなくなっているので大きく膨らんだ蕾に気づいた子どもたちが毟り取ることがなければ週末に予定されている卒園式の頃には結構な数の花が咲いてくれることでしょう。そして、梅雨の頃には実った梅の実を収穫して今年も梅ジュースを作ることができるかも知れません。僕がそんなことを考えていることを見透かしているかのように5歳児めぐみ組のR君が梅の花を見ている僕に「ねえ、園長先生、今年も梅ジュース作るの?僕たちも飲める?」と訪ねて来ました。きっとどこかのクラスで必ず作るような気がしますが、その頃R君たちは小学校生活にも慣れてきて梅ジュースのことなど忘れてしまっているかと・・・。しかし、今年も梅ジュースを飲めるかどうか気にしているということは、これまでの楽しかった(美味しかった)経験があるからこその問いでありとても嬉しくなりました。
夕方には4歳児あい組のS君とKちゃんが花壇のところにしゃがみ込み遊んでいるので何をしているのか見てみると、昨日の雨と土とのバランスがいい割合で混ざっている土を見つけ棒などと使ってこねこねしていました。「楽しそうだね!?」と声をかけるとS君から「うん!仲良しだからね」と返事が返ってきました。この姿は去年の夏、同じあい組のR君がT君と一緒に泥をこねて遊んでいた時と重なり思わずニヤッとしてしまいました。これから暖かさが増すと様々な花が咲く中で子どもたちが待ちに待った泥遊びや虫探しが始まることでしょう。
意地でも!?
2020/03/06
昨日の夕方、4歳児あい組の女の子数人が「ねえ、園長先生、木の遊ぶところ(家)が壊れたからちょっと来て!」と言いながら釘の刺さった板を持って職員室へやって来ました。手にしている板を見て、先日床の張り替え修理した車掌車の隣にある家(砦)の板が強風で外れてしまったのはほぼ間違いありません。それでも念のためどこが壊れたか確認するため「どこが壊れたか教えて!」とお願いし職員室を出たました。ところが、僕が思っていたところと正反対の遊具小屋の前へ案内され「ここ!」と教えてくれました。そして「でもね、ここもグラグラする歯みたいなんだよ」と板が貼られていた丸太を揺らして教えてくれました。子どもの力でも揺れる丸太をそのままにしておくことはできないものの、時間的に直すことは難しいので「教えてくれてありがとう!今日は直せないから明日直してあげる」と約束し、今日、約束通り修理に取り掛かりました。2014年6月、在園児のお父さんが園庭に遊具小屋もないことを気にかけてくださり「園長先生、『スーパーハウス』要りませんか?あまり立派じゃないんですが、おもちゃを片付けたりするのには使えると思いますよ」といって運んでくださったスーパーハウス(遊具小屋)。すぐに無くてはならないものになりましたが、無機質な印象を隠すため丸太と廃材の板で囲ってから5年以上。土に埋まっている部分が腐食し始まった丸太は撤去し薪にすることにし、そのほかの部分でも補修が必要なところは直しました。この遊具小屋の他にも手作りしたものがたくさんありますが、作った者の責任として子どもたちに教えられてから修理するのではなく、事故や怪我に繋がることがないようこれまで以上にしっかり点検確認をしようと思いました。それにしても「グラグラする歯みたい」という表現は「あっぱれ」です。
さて今日は今年度最後のサッカー教室でした。新型コロナウイルス感染症のこともあったので行うかどうかコーチからもお電話をいただきましたが、天気が崩れることもなく園庭で行うことができると判断していらしてもらいました。3歳児は来年度からサッカー教室があるので、来年度に向け短い時間体験させてもらいましたが、それが嬉しかったのでしょう、保育室に戻った後バルコニーから「コーチ!」コールがかかりました。5歳児は最後の最後に、コーチ・担任チームと対決するというサプライズが待っていました。のぞみ組・めぐみ組それぞれ本気で向かっていきましたが、ボールと足がけん玉のようにつながっているのでは?といったコーチたちのボール捌きに歯が立たずどちらのクラスも1点も取ることができず悔し泣きをする子どもがたくさん。それでもコーチとして「意地でも負けない」というプライドがあり子ども相手でも手加減なし!?もちろん2人の担任たちも子どもたち相手に息を切らして走り回っていました。このところコロナウイルスのことで気が滅入りそうでしたが、サッカー教室の時間はそんなことを全て忘れることができました。そんなことからも、「来てもらって良かった」そう思いました。
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